海神様に誘われて

タイトルは海神様(わだつみさま)と読みます。豊かな自然がいっぱいの和歌山の海に誘われたセイウンの釣行記(釣考記)です。 釣りの話以外にも私が愛するベトナムのお話なども行います。

サバのお刺身、釣り人の特権!

先日釣行した際に釣ったマサバを刺身ほかに料理しました。

なお、釣行の模様は下記からご覧になれます。

seiun-k.hatenablog.com

マサバのお刺身は、アニサキスの心配があるので、基本的にスーパーや魚屋で売っているもの含めてご法度です。しかしながらとある処理を釣り場でしていれば、マサバのお刺身は食べることができるのです。

そもそもアニサキスの生態とは?アニサキスはサバやカツオ、アンコウ、タラなどの魚の内臓に寄生している寄生虫です。アニサキスは宿主が死ぬと、内臓の温度が上昇するので、それで内臓から這い出てきて筋肉に寄生します。それを人間が誤って食べると、かの有名なアニサキスの被害につながることがあるということなのです。また、サバには大量のヒスチジンという放置しておくとヒスタミンに変わって、下痢や蕁麻疹、発熱を起こす原因になる物質も保持しています。これは超低温であれば、ヒスタミンに変化することを遅らせることができます。

つまり

① 釣り場で即座に血抜きをする(いわゆるサバ折り)。

② 血抜きが終わったら内臓とエラ、血合いを極力除去する。

③ 処理が終わったものを潮氷につける。

④ 家に帰ったら即座に調理する。

この4点をきちんとすれば、サバの刺身を安全に食べることが出来るんですね。

サバの刺身を食べたことがないっていう人は、おそらく国民の大半なんじゃないかと思います。ご批判覚悟で申し上げますと、損しています。あんなに美味しいものを食べずにいるなんて損しています。

サバは青物ですから、ブリのような身を想像しているかもしれません。しかし、歯ごたえは全然違います。弾力があって、固めのグミをたべているかのような歯ごたえです。とてもコリコリしていて歯ごたえ抜群です。それでいて噛むたびにうま味が口の中に広がります。本当に一度サバの刺身を食べると、また食べたくなる味です。先日釣ったサバは私はお刺身とタタキにしましたが、美味しすぎて、その晩に2匹分まるまる食べてしまいました。(皮はお腹がわを指でつまんで尻側にめくっていくとうまく引けますよ!)

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サバの刺身です。ブリの身に何となく似ていますが、うま味はその比ではありません。

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サバのタタキです。表面あぶると脂がにじみ出てきます。本当にこれもおすすめです。

皆さんもこの絶品マサバ料理を食べるために、マサバ釣りをされてみてはいかがですか?