海神様に誘われて

タイトルは海神様(わだつみさま)と読みます。豊かな自然がいっぱいの和歌山の海に誘われたセイウンの釣行記(釣考記)です。 釣りの話以外にも私が愛するベトナムのお話なども行います。

フカセ釣りをするメリット

こんにちは、今日はフカセ釣りを行うメリットについて説明します。
私がフカセ釣りを始めて行ったのは、今からおよそ12,3年前に、元がまかつのフィールドテスターさんにすさみのエビに連れて行ってもらったのが始まりでした。
当然始めてだったので、私は一匹も釣ることなく帰ってきましたが、そのときは、悔しかったのと、エサに渡船代にこれだけ使ったのにどうして!?という思いでした。
今思えば非常に恥ずかしいですが…。その後もさまざまな人に釣れて行ってもらいましたが、結局目当てのグレは釣ることなく1,2年が過ぎました。なぜ釣れなかったか、それは自分に合うスタイルを確立できなかったからです。一緒に行く人が多くなればなるほどその人が行っているフカセのスタイルは千差万別となります。その証拠に、がまかつの元テスターさんはウキ止めを使った釣り、一緒に行った人のうち1人はゼロスルスル、1人は本流流し、1人はマイナスウキで沈めていく釣り、1人は8メートルの竿のフカセと誰一人同じ釣りをしなかったのです。
最初の私の仕掛けはひどいものでした。道糸3号に、ハリスはフロロの2号から2.5号、ウキは3B…あれこの仕掛けどこかで見たことあるぞ...そうなんです私が今年沖ノ島の初日に使った仕掛けなんです。それを紀伊半島の釣れても40センチ台までのプレッシャーの多い場所で使っていたものですから、それは滅多に釣れるものではありません。確かに、その後まぐれで30センチ台のグレを釣ることはありましたが、釣れても1匹と、まぐれの域は出ませんでした。そこからフカセは遠ざかり、カゴ釣りや、その他の釣りの頻度がどんどん多くなっていきました。
5年位前からPEを使ったフカセ釣りを聞くようになってきました。私も現状のフカセ釣りをしていても到底釣果をあげられないし、みんなに追いつくことは皆無だと感じていました。だからこそ現状を打破するためにもPEフカセ釣りをしようと決心したのです。PEフカセと言っても、実際にナイロンのリーダーを10メートル近く入れますので、PEにフロロ直結というわけではありません。ただラインは0.8号、ナイロンリーダーは2号、ハリスも1.5~2号までと以前使っていたものとけた違いに細い仕掛けに変わっていきました。ただ、最初は失敗の連続でした、テンションをうまく張れずにPEがぐちゃぐちゃになってしまったり、PEとナイロンの直結部で合わせ切れをしたりと…。
それでもラインが細くなったので、魚のアタリは増え、悪い潮のときにも潮の影響を受けにくかったりと私にとってはデメリットよりもメリットの方が大きかったです。
そしてグレもそれに伴い釣れるようになってきて、なんとなく自分のスタイルが確立できつつありました。PEにナイロンリーダー2号を入れていたのも、また私に大きな影響を与えました。風が強い日はラインが滑らないので、PEフカセには向きません。そんなときはナイロンラインでフカセ釣りをしますが、以前3号の道糸を使ったいたのに、2号の道糸を使うようになりました。おかげさまで飛距離があがりましたし、タックルのバランスがよくなったように思います。
フカセ釣りは潮を読む力が確実につきます。潮を読む力がつけば、釣果が上がりだします。その潮を読む力はカゴ釣りやカセ釣りにも活かされます。フカセ釣りで釣果をあげられればあげられるほど、その他の釣りでも目に見えて釣果が出始めるようになったのです。フカセ釣りとは、潮の動きを読む釣り、その潮を読みながら、いかに魚の口元にエサを届けられるか、そういう工夫を生み出す釣りです。だから私は行き詰まったとき、原点に立ち返ってフカセ釣りをするようにしています。沖ノ島に行ったのも、実はカゴで芳しい釣果が出ていなかったから、原点に立ち返って釣りをすることで、何かきっかけをつかめるのではないか、そういった思いで最近フカセ釣りをしています。
みなさんもスランプに陥ったとき、一度フカセ釣りをしてみてください。何かのきっかけをつかめるかもしれませんよ!