海神様に誘われて

タイトルは海神様(わだつみさま)と読みます。豊かな自然がいっぱいの和歌山の海に誘われたセイウンの釣行記(釣考記)です。 釣りの話以外にも私が愛するベトナムのお話なども行います。

8月2日(日)釣行記 串本大島沖アンカーカセ

こんにちは、本日は先日行ってきた串本大島沖のアンカーカセの模様をお届けします。
本当はカツオの完全フカセ釣りに行きたかったのですが、予約がとれず、仕方なくアンカーカセを予約しました。
その後キャンセルが出たらしく、船頭からどう?と連絡があったのですが、久しぶりのカセであったし、予約もしていたので、断念しました。
それがまさかこんなことになるとは…。

事前の情報と現実

事前の情報では、40センチ級のマダイがそこそこ数が釣れ、大サバが入れ食い状態という話でした。
そこにイトヨリなどが混ざり、にぎやかな釣果になるはずでしたが・・・。
私が得意にしている天秤フカセと、カツオ釣りで磨き上げた完全フカセの2本立てで勝負です。
まずロッドキーパーに完全フカセの用意をして、手で40メートルほど出して、流しておきます。
その間に天秤フカセを準備するのですが、他船のカセの船がどんどんやってきます。
近すぎませんか??????
これは反則でしょう。
完全フカセで届かない距離にカセをかけるのがマナーのはず、あまりのひどさに辟易します。
とりあえず完全フカセは、しばらくの間50メートルほどで止める作戦にします。
天秤フカセはいきなりアタリがあります。
中サバと中アジでした。
このサイズは微妙なのでリリース。
ところが、2投目に中アジ、3投目にカイワリを釣ってからアタリがなくなります。(当然リリース)
入れ食いのはずでは・・・。
少し嫌な予感がしてきました。
そういえば船頭が言っていました。
「昨日イルカが入って来たんですよね・・・」
三連釣で三日ともやらかした私の運はやはり強烈なほど呪われていたということでしょうか・・・。

不毛な時間と強烈なダイブ

何も釣れない不毛な時間が流れます。
完全フカセの方も、船が近すぎて、50メートル以上流せないですし、潮も走っていないので、ほぼ真下に仕掛けが落ちていきます。
天秤フカセの方は、潮が湧き上がっているのか仕掛けが何投かに1回はぐちゃぐちゃになって返ってきます。
周りの船も全く釣れている様子はありません。
すると・・・
ざばーん!!
!!!!!!!!!!!!
目の前で大きなサメがダイブしました。
えぐい・・・。
生まれて初めてサメのダイブをみました。
そりゃ釣れないわな…。
そうこうしているうちに他船が4船くらい引き上げていきます。
私の船に密着していた船もどこかへ行きました。
これで流せる!!

突然訪れた歓喜の瞬間

めげずに天秤フカセと、完全フカセを両方やっていますが何一つ触ってくれない鬼のような展開です。
私の30Lクーラーには氷が鎮座していますが、お客様が来ないからか、どこか冷ややかな感じです。(だって氷だもの)
とそんなあほなことばかり考えていたら、いきなり天秤フカセの竿が、海中に突き刺さります。
慌てて合わせを入れて、やりとり開始です。
それと同時にGoProの電源を入れます
ハリスは4号、少々のことでは切られません。
針とハリスを信じて戦います。
叩いているのでマダイは確定ですが、問題はサイズです。
最初の突っ込みでは大きさが分かりませんでしたが、巻き上げてきてもなかなかの抵抗を見せます。
(後日GoProの動画をアップしますが、上の方までかなり突っ込みを見せています。)
良型を確信して、ポンピングしながら巻き上げます。
時折の突っ込みは、うまくいなしながらかわして、仕掛けが見えてきました。
!!!!!!!!!!!!!!!!
大ダイや!!」
動画でもこう言ってしまったくらい、一目でわかる大ダイでした。
そして!!!!
午前9時、無事確保!!!

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見事な天然の大ダイです!!

目測60センチは確実でしたが、下船後測ると、なんと、60センチどころか、70センチありました!!!!
自己記録の大幅更新です!!!!
天秤フカセの竿も完全フカセの竿と同時に新調していたのですが、竿先がとても柔らかなのに、バットパワーもかなりあるおかげで、タイの方が最後ギブアップしました。
タックルバランス的にも完璧だったようです。
乗りに乗った私はその後、この子を追加します。

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良型ホウボウです。綺麗ですよね。

こちらも38センチある良型でした。

長くは続かない歓喜の時間と最後のドラマ

本命が釣れない呪いにかかっていた私でしたが、その呪縛から解放され、マダイラッシュを見せる予定でしたが、その期待に反してまたもや不毛な時間が流れます。
他船でも相変わらず釣れていません。
他船含めて竿頭を確定させるために、ここらでマダイを釣っておきたいのですが・・・。
12時の迎えまで残り15分。
最後の1投にすべてをかけ、天秤フカセと完全フカセを投入しなおします。
ようやく潮が沖に流れ出す感じになってきましたが、時すでに遅し感がにじみ出ています。
天秤フカセを片付けるために、ごみを集めていきます。
このとき完全フカセは100メートルをこえていましたが、イイ感じに流れていたので、そのまま流しを継続します。
ごみを集め終えて、袋をくくっていると、ここでドラマが起こります。
完全フカセがうなりをあげて逆回転しています。
慌ててクラッチを入れ、ドラグしめて合わせを入れます。
今度はドラグを調節しながら巻いていくと・・・
ずどん!!!!!!!!
カツオとは比較ならないほどバットから竿が曲がります。
ヨコワ(クロマグロの幼魚)もでる海域ですので、慎重に寄せてきます。
110メートルほどラインを出していましたから、やりとりが半端なくしんどいですし、向こうも相当引きます。
相手はアンカーロープの方へどんどん行きます。
ロープに巻いては一巻の終わりですので、ロープのない方にバットパワーで寄せていきます。
向こうも相当な引きで私の寄せをかわしにかかってきます。
向こうが全力を出しては、バットパワーで耐え、ポンピングしながら寄せてきておりますと、ようやく10メートルを切りました。
このとき迎えの船が見えています。
10メートルを切っても、なお抵抗を見せますが、バットパワーに向こうも負けたようで、姿がいよいよ見えます。
!!!!!!!!!!!!!!!!!
黄色いヒレ、青物です。
カツオタックルですので、ハリスは7号です。
無理すれば確実に切られる太さですので、注意してあげていきますが、もはや100メートル戦った相手にはその力は残っていないらしく、簡単に海面に姿を見せ、一発でネットイン成功です!!

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串本でいうメジロではないサイズでしょう。交通事故みたいなものでびっくりしました!

ネットインしたときにはもう船が横まで来ていました。
「ごめん、最後にえらいもんかかった。」
「おお、ブリですね、これで竿頭ですね!」
「やったー!」
血抜きを待ってもらい、無事に港まで曳いて行ってもらいます。
タイを釣るまで寂しげだったクーラーもたった2匹の魚で満タンになってしまいました。

検寸そして

大ダイは70センチと自己記録でしたが、ブリの自己記録は81センチです。
串本のブリの基準は80センチから。
検寸すると…
80センチ!!!!!!
自己記録更新はなりませんでしたが、まさかのこの時期のブリゲットです!
あと2月もすると、イワシミンチエサの天秤フカセや、イワシエサの完全フカセでブリが狙えますが、まさかオキアミで、この時期に釣れるとは思ってもいなかったので、大変焦りました。
マダイもブリも大変よく肥えて美味しそうです。
3日くらい熟成させていただこうと思います。
ホウボウもかなりの良型でしたが、この2匹にかすんでしまいました…。
何はともあれ、ボウズ大脱出です!

<当日の釣果>
マダイ  70センチ 1匹(自己記録)
ブリ   80センチ 1匹
ホウボウ 38センチ 1匹
カイワリ 20センチ(リリース)
中サバ  33センチ(リリース)
中アジ  25センチ(リリース)

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ブリもさることながら、それに対抗できるマダイのでかさ・・・すごい!

マダイ天秤フカセ釣り
竿:シマノ ライトゲームSS タイプ64 MH195(右)
リール:シマノ バルケッタSC800
ライン:よつあみ PE3号
天秤:ヤマシタ K型天秤
クッション:ヤマシタ 2.5ミリ50センチ
ハリス:シーガー シーガーグランドマックスFX4号 6メートル
針:名刀針 伊勢尼9号 2本針

完全フカセ釣り
竿:シマノ ライトゲームSS モデラート タイプ73 255H
リール:ダイワ シーライン石鯛50
ライン:サンライン 完全フカセ用7号200メートル
針:名刀針 マダイ10号