海神様に誘われて

タイトルは海神様(わだつみさま)と読みます。豊かな自然がいっぱいの和歌山の海に誘われたセイウンの釣行記(釣考記)です。 釣りの話以外にも私が愛するベトナムのお話なども行います。

10月11日(日)釣行記 みなべ沖磯 ワタリ

こんにちは、昨日の釣行の模様をお届けします。

台風が奇跡の急加速

台風14号の影響で11日の釣りは厳しいかと思われましたが、台風の突如の急加速により、11日には釣りができるくらいにまで回復する予報になりました。
ただ、北西~北風が依然強いままなので、荒れ後、北風の2つに強く、むしろ釣果が上がるであろうみなべの川磯狙いで、みなべの磯に行ってきました。

今回もワタリで爆釣なるか!?

今回乗った磯は、前回いい思いをさせてもらった川磯のワタリ。
しかし、そのときと圧倒的に違うのは海の色。
水潮が入ってとても濁っています。
しかし、川磯はこんな状況の方が釣れると思っているので、風よ吹け~と願っていました。
(これがのちに大惨事を引き起こすのですが…)
降り立ったときはド干潮だったのですが、前回の釣りの水位を超えています。
うねりが一見ないように思いましたが、まだまだ台風のうねりは残っていたということですね。

前回のポイントは厳しい

潮がうねりで高いので、一番沖向きの釣り座は少し危険で入れないので、前回のシモリ際まで仕掛けをキャストすることができません。
それであれば、足元から、シモリ際まで流れている潮に仕掛けと撒き餌を同調させて流していく作戦にします。
ただ、荒れ後の水潮なので、撒き餌を撃つと恐ろしい数のクサフグ、アカメフグなどが撒き餌に群がります。
こういうときに大事なのが撒き餌ワークです。

セイウン的撒き餌論

私の撒き餌はそもそもフグを想定した撒き餌になっています。
オキアミ2枚のうち、1枚は完全につぶしていますが、1枚はそのままの形で混ぜています。
これはフグを撒き餌に反応させるためです。
もし、2枚ともつぶしていたら、フグは撒き餌よりも形がしっかりしている刺し餌に反応したことでしょう。
また、撒き餌のサイズはMで刺し餌のサイズはSです。
これにより撒き餌の方がアピール力に優れているので、そちらにフグが反応します。
因みにグレは大きな餌よりも小さな餌を食べる習性があります。
だからSサイズの刺し餌を使っているのですね。
撒き餌は外道に8割、本命に2割が基本です。
足元や、右側の全く関係のない場所に撒き餌を撃って、そこにフグをおびき寄せ、その間に本命の場所に撒き餌を撃って、刺し餌を入れていきます。
もし8割を本命ポイントにぶちこんでいれば釣りにはならないでしょう。

フグの習性

フグは速度の速いものに反応します。
フグは海面付近に多く湧いているのが見えるので、一刻も早くそのタナを脱出させたいと思うかもしれませんが、それは逆効果です。
速い速度で落ちていくものを見たフグは、集団でそれを目がけて同じように沈んでいきます。
つまり、重い仕掛けではなく軽い仕掛けがこの場合有効なのですね。
最初私は、ノーシンカーの完全フカセでやっていましたが、潮の流れもまずまず速いことから、針の20センチ上にG7をうちました。
すると、即結果が出て、23センチほどの尾長が釣れます。
25センチ以下はリリースなので、リリースですが、尾長が5連続でかかります。
タナは1.5ヒロからやっていますが、尾長が当たるということは、タナ設定は間違っていないと思われます。
親分を呼んできてもらわなくてはいけないので、本命ポイントも撒き餌を分離して撃つようにします。

ラッシュが始まる

どうやらそれが功を奏したようで、、、

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28センチほどの口太です。

キーパーサイズが出始めます。
23センチほどのリリースサイズ混じりでグレが連発していきます。
しかし、当日の濁りや風の吹き方から、もっと大型が出てもおかしくないと思っていました。
ハリスにだけとにかく気を付けて、その瞬間を待ちます。

久しぶりに、出た!?

撒き餌ワークは同様に、木っ端を分断しながら、大型を狙います。
ラインメンディングをこまめにしながら、張りすぎず、緩めすぎずで、沖のシモリに流していきます。
沖のシモリと、釣り座の間の落ち込みにさしかかったところで、ウキが消し込み、糸がぴんぴんになったので、しっかりフッキングを入れます。
どすっ、合わした後の重みは、さっきまでの木っ端グレとは比べものになりません。
手前の磯に向かってダッシュしてくる敵をいなしながら、絶対に糸を出さないように、左側の安全地帯にまで魚を誘導します。
そこで姿が見えます。
良型のグレです。
久しぶりの感覚にテンションが上がります。
突っ込みをしっかりいなしながら、潮の上昇タイミングに合わせて抜き上げます。
やった!!!

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久しぶりの良型です!

久しぶりの35センチオーバーです。
35センチを超えると、引きも本当に強烈で楽しくなります。
狙った釣った1枚。
喜びもひとしおです。

悲劇が…。

1枚30センチくらいのグレやイサギを2匹追加したあと、潮が川のように速くなり、アタリがなくなりました。
ボラやサバフグが混ざりますが、本命は木っ端すらかかりません。
諦めて来たばかりの弁当をいただくことにします。

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今までの渡船弁当の中で昨日のが一番美味しかったです。

最強に美味しいとんかつ弁当でした。
8分の7くらいを食べ終えた後に、悲劇が私を襲います。
後ろから急に強風と、ふくらはぎくらいまでのうねり波が来て、私を突きます。
おっとっとと手をついた先は、バッカンのウマ…。
ウマごとバッカン、竿、タモ、杓、刺し餌バッカン、ナイフ、弁当、お茶が一気に海に落ちます。
そこで私は冷静に竿とタモを一瞬でつかみ、救出!
杓を救出に向かいますが、杓が一回で取れずに、磯で手を切ります。
流血しながらも2回目で磯に杓を押さえつけます。
そして磯の上に浮く、刺し餌バッカンと中仕切りを救出、ナイフは沈んでいるので、足で押さえます。
バッカンの中身はもうすべて海の中にばいばい。
弁当とお茶は軽すぎて沖に飛んでいきました。
さようなら美味しい私のお弁当…。
何とか弁当とお茶以外は救出できました。
慌てて船頭に電話したら、まだ港に戻っていなかったようで、来てくれました。
本当にありがとうございます。

最後に

意図せず10時半上がりになってはしまいましたが、それまでにまずまずの釣果を残せていたので、本当によかったです。
もし13時までやれていたなら釣果はどうなっていたのでしょう!?
そこは考えないようにします。
とにかく、自分含めて道具がすべて無事だったのは何よりでした。
今のところ、3連続でいい感じで釣果はきています。
何とかこのまま11月のカゴ釣り大運動会を迎えたいですが、前哨戦で仕上げすぎた競走馬みたいにならないことを祈ります。

<当日の釣果>
グレ   28~37センチ    5匹
(なお25センチ未満(23~24センチ)の木っ端は10匹以上釣れています。)
イサギ  25~26センチ    2匹

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やはり大きなグレは嬉しいものです。

フカセ釣り
竿:ダイワ DXRエアチューン 1.35-53
リール:ダイワ インパルトα 2500LBD ピンクカスタム
ライン:ダイワ アストロン磯マックスガンマ 2号
ハリス:シーガー シーガーグランドマックスFX 1.75号
ウキ:AURA キャストM2(イエロー) 0号
針:名刀針 伊勢尼6号(金)