海神様に誘われて

タイトルは海神様(わだつみさま)と読みます。豊かな自然がいっぱいの和歌山の海に誘われたセイウンの釣行記(釣考記)です。 釣りの話以外にも私が愛するベトナムのお話なども行います。

12月6日(日)釣行記 出雲沖 アンカーカセ

6日は本当はTJCの海上忘年会でしたが、コロナウイルスの影響もあり、今回は参加を見合わせる結果となりました。
そうなると行き先が宙ぶらりんになってしまいますので、いつもの出雲沖を調査しに行くことにしました。
今回はウイリー仕掛けを2セット用意して、ウイリーの反応も確かめることにします。

うねりがとれていない出雲沖

浦見湾はべた凪ですが、出雲沖の沖ポイントは東からのうねりが残ったまま。
カナトコなどはなかなか波をかぶっています。
酔ったらポイントを変えてもらえばええわということで、朝一から沖ポイントにアンカーをおろしてもらい、釣りをすることにします。
もちろん、丸腰で挑んだのでは撒き餌をする結果になってしまいますので、継続的にビタミンB群のサプリメントや乗船前にアネロンをきちんと飲んでの釣行です。(それでもだめなときはだめですが・・・)

いきなりのトリプル、そして・・・

早速完全フカセの竿を2本出したのちに、ウイリー仕掛けで始めますが、いきなり魚信があり、何とメンドリ、メンドリ、メイチのトリプルです。
うちメンドリ1匹は白いウイリーにかかっており、早速ですが、ウイリーのポテンシャルを発揮します。
その後も、アタリはひっきりなしに続き、メンドリ、メンドリ、メンドリ、メイチの4本針グランドスラムを達成します。
とそのとき、完全フカセも舞い込み、ソマが1・・・・2匹??
完全フカセのラインが豚の尻尾のようになって1匹のソマの尻尾に巻き付き、そして、1匹は針にかかっています。
すごいシーンですが、針にかかっていた方が、抜き上げ寸前でばれてしまいます。
船上には1匹のソマと、メンドリ3、メイチ1が待っています。
すごいシチュエーションです。(動画にとったはずです・・・確認作業中ですので不確定!)
ウイリーはとても効果があることがわかったのですが、メンドリばかりいらないので、30センチないメンドリと、25センチないメイチはお帰り頂くということにします。
因みに火曜日にぎっくり腰になった腰は完全に癒えておらず、クーラーに入るものを選抜するという意味でもリリースは大切です。

釣れるときに釣る!

親船では完全フカセでマダイが釣れたようです。
私も負けてはられません。
もう1本ソマを追加して、、、
メイチとメンドリのダブルなど・・・
朝一の時合で速攻をかけます。
親船は浦見の方へといきました。
まだアタリは続いています。
サンノジの紛らわしいアタリもありましたが、やっとあいつのアタリが出ます。
50センチちょいでも暴力的な引きを楽しませてくれます。
浮かして確信の・・・

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コロダイです。今日も健在でした。

釣れたら嬉しいのになと言っていたあいつが・・・

前日に釣れたらいいなと言っていたイシダイとウメイロ・・・。
特にウメイロなんかは、ショアから釣るのは絶望です。
しかし、前回の釣行のときに、親船で天秤フカセをしていたお客さんが1匹釣っているのを私は知っています。
それが、、、
天秤フカセの竿が舞い込みますが、今まで釣った魚とは少し違った引き、私自身も上げてくるまで何の魚か分かりませんでした。
しかし、手で仕掛けを手繰っていって、黄色のきれいなラインが見えた瞬間、私の右手はタモを持っていました。
潮の流れが当て潮で上げてきにくかったですが、、、
無事ネットイン!!

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待ちに待ったウメイロです。魚体のきれいさにうっとりしました。

しかも35センチほどある良型です。(動画では確認できました。ネットインの瞬間のあの美しい泳ぎを是非とも見てほしいです。)

本日も登場

ウメイロの歓喜から15分後、潮の流れがまたしても反対になり、完全フカセの仕掛けが手前についてくるようになりました。
そして、天秤フカセの竿にもぞもぞというアタリが??
巻いてみると、どうやら完全フカセの竿とからんでいるようですが、完全フカセの竿に魚がかかっていたようで、それが天秤フカセの仕掛けを巻き込んだようです。
とりあえず、天秤フカセ側(払い潮)で、その完全フカセの魚も取り込むことにします。
天秤フカセの仕掛けを回収し、完全フカセの仕掛けを手繰っていると、重い・・・。
魚だったのに、石かなんか巻き付いたのかと思いましたが、手で巻きとること20メートルほど??
!!!!!!!!
ででーん

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今日も登場、40アップのオオモンハタ!

こんなことってあるんですね・・・
出雲沖が解禁になって初めて行った釣りで釣ったオオモンハタ!
前回完全フカセでゲットした45センチの良型オオモンハタ。
そして今日も完全フカセで40アップ。。。
5回の釣りで3回も釣れてくれています。
相当な魚影の濃さが見てとれます。

潮と風向きが悪化

オオモンハタを釣った後、とても不毛な時間が流れます。
その時間およそ2時間半。
完全フカセをしても、天秤フカセをしてもアタリが出ません。
諦めずに打ち返しを続けますが、いっこうにアタリは出ません。
親船や、渡船も見回りに来て状況を聞いてくれますが、ダメ・・・というだけむなしいです。
1時か2時のどちらで帰ろうか迷いましたが、前回も1時過ぎにイサギが食いだしたので、粘ってみることにします。

判断正解!

案の定12時45分頃から潮や風が変わって、アタリも出始めます。
13時上がりですと、きっとこの時間の魚はゲットできてなかったでしょう。
メイチが最後の追い込みに入り・・・
35アップや30アップを織り交ぜながら・・・

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38センチの歴代最長寸のビッグメイチ。キロは超えてます。

メイチってサイズの割にとてつもなく引くんです。
38センチのビッグメイチも相当引きました^^
完全フカセの方もアタリ・・・
ソマ2本を緊急追加。
クライマックスは・・・
天秤フカセの仕掛けが瀬の穴に入って、脱出した瞬間食いついた根魚のアタリ。
穴に入った感覚、出た感覚、食いついた感覚すべて感じられました。
底を切って巻き上げていると・・・
完全フカセが走ります・・・。
アワセを入れて、取捨選択を迫られます。
底を切っている根魚と、走りまくる完全フカセ。
完全フカセ>天秤フカセ
の判断が頭の中で瞬時にされて、天秤フカセを放置して、完全フカセを巻き取ります。
残念ながらこのカツオはメジカだったので、リリース。
慌てて天秤フカセに戻ると、きちんと魚はついたまま。
アカッポだと思っていましたが、何と・・・

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アオハタでした。30アップのなのでキープ!

そして迎えの時間になりました。

嬉しい一言

船頭からは「いやあいつも絵になるっすねー!安定感が違いすぎます!」
隣の漁船のおいやんからも「兄ちゃんいっつもよう釣ってくるなあ。さすがやな!」
この一言が、腰の痛みをどれだけ忘れさせてくれるか・・・。
翌日からオキアミで手が腫れても、腰の痛みが悪化したとしても、本当に励みになります。
でも、これは私の腕じゃないです。
アミノ酸、ウイリーという先人たちが発見した釣れる知恵、そして船頭が風向き、潮の流れを予測してアンカーをピンポイントでかけてくれているからなんです。
釣果はそのあくまで先人の知恵と、船頭の操船テクニックの副産物でしかないんです。
こんな素敵な出雲沖ポイント、年内あと1回は行きたいですね!
因みにメイチは35センチオーバーの3匹、めちゃくちゃ内臓脂肪たっぷりです。

<当日の釣果>
オオモンハタ   42センチ    1匹
ウメイロ     35センチ    1匹
コロダイ     52センチ    1匹
ソマガツオ    36~40センチ 4匹
メイチダイ    35~38センチ 3匹
         25~31センチ 4匹(25センチ未満リリース)
イサギ      30センチ    1匹
アオハタ     32センチ    1匹
オキナヒメジ   32~42センチ 3匹(30センチ未満リリース)

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おかげさまで、にぎやかな釣果になりました!

天秤フカセ釣り
竿:シマノ ライトゲームSS タイプ64 MH195(右)
リール:シマノ バルケッタSC800
ライン:よつあみ PE3号
天秤:ヤマシタ K型天秤
クッション:ヤマシタ 3ミリ50センチ
ハリス:シーガー シーガーグランドマックスFX4号 6メートル
針:名刀針 伊勢尼9号 3本針

完全フカセ釣り
竿:シマノ ライトゲームSS モデラート タイプ73 255H
リール:ダイワ シーライン石鯛50
ライン:サンライン 完全フカセ用7号200メートル
針:名刀針 マダイ10号

竿:シマノ ライトゲームSS タイプ73 225MH(右)
リール:ダイワ タナセンサー300
ライン:サンライン 完全フカセ用3号200メートル
針:名刀針 伊勢尼9号